森と街に暮らす

春から秋は長野、冬は東京の二拠点生活。主に自然、食べ物、日々の暮らしのことなど。

梅仕事のこと

梅を収穫し、梅干しやシロップや梅酒などの保存食をつくる一連の作業を梅仕事という。瓶を消毒して、梅を洗って、へそをとって砂糖と一緒につけておくと、梅シロップができる。今年は図らずも東京滞在が長くなり、梅仕事の季節を東京で過ごした。

 

梅仕事を始めたのは、去年長野にきてからだった。
去年有難いことに青い小梅をたくさん頂き、梅シロップと梅酒をつけた。梅シロップは一度梅を凍らせてから漬ける方式にして、甜菜糖と氷砂糖の二種類でつくった。
今でこそなんてことない作業だが、以前は丁寧な暮らしの代名詞という感じがして、手を出せずにいた。初めての梅仕事は、拍子抜けするくらい簡単だった。

 

こうして作った梅シロップと梅酒が今年もまだ残っていて、一層色が濃くなっていた。長野に戻ってきた日、ちょっと一息入れようと思って飲んだ梅シロップがとても美味しく、帰ってきたなという感じがした。

今年は赤紫蘇シロップを作った。
初めて作ったけれど、紫蘇シロップの鮮やかな色はみているだけで元気になる。リンゴジュースと割ってゼリーを作ってみたがこれもおいしかった。

 

保存食は、短い旬を少しでも長く楽しむための知恵なんだなと改めて思う。

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赤紫蘇を煮だしているところ。しその色が水に移っていく。