森と街に暮らす

春から秋は長野、冬は東京の二拠点生活。主に自然、食べ物、日々の暮らしのことなど。

かまどごはん

 

かまどで炊いたご飯を食べた。
あの旨味はなんだろう。「かまどで炊くごはんの味」としかいいようのない味がする。ほのかな甘みがあり、おかずなしでも箸がすすむ。薪で火をおこし、薪の量で火力を調整するのは、もはや特別な技術のように感じる。かまどで調理ができるようになりたいと思う。

 

森にきて、火をおこすのはできるようになった。灯油ストーブなどの暖房器具もあるのだが、暖炉やお風呂の追い炊きなどで火をつけることもあるし、焚火をするときには火をおこす。

 

去年は少しだけ薪割りもした。斧の重さと体の中心をつかって割らないと、うまく割れないしとても疲れる。松は堅くて割れにくく、その分火が長持ちする。昔の人は、こうした一連のことを日常の中でやっていたのだろう。スイッチ一つで火が付き、火力も調整できることは、人の暮らし方を大きく変えたのだろうと推測する。