森と街に暮らす

春から秋は長野、冬は東京の二拠点生活。主に自然、食べ物、日々の暮らしのことなど。

樹齢400年の杉並木を歩く

 

戸隠を訪れた。

奥社までの道にある杉並木は、1600年代に当時千石を拝領した寺が杉を植樹したと書いてあった。樹齢は推定400年か。

人の背丈をはるか遠くに超え、20mはあろうかという杉並木を歩くと、神聖な気持ちになる。入り口から30分ほど歩いていくのだが、奥に行けば行くほど空気が冷たくなり、静謐な雰囲気が高まるのを感じる。

 

私の住んでいるところの近くにある神社もそうだが、ご神体は山そのもので、山の上に小さな社があり、人里には里宮をおいているところがある。戸隠も山自体の持つ神聖さや時間の積み重ねを感じる。

 

猫の生きる時間と人の生きる時間の流れが違うように、自然の時間の流れは人の時間の流れとまた違う長さで生きているなと感じることがある。

だからだろうか、自然に囲まれてじっとしていると、静かな気持ちになる。今日の夕食のことも明日のことも1か月先のことも10年後のことも短い時間の流れで、ただ時間と空間の中に自分が存在することを感じられる。といったら少し詩的すぎるだろうか。

 

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奥社へ行く道の途中